今回は、2023 年度の雇用保険料、社会保険料(協会けんぽ)の改定が公表されておりますので、変更における注意点などを解説します。
2023年度雇用保険料率について
保険料率は雇用保険に関する収支の状況等を考慮して決定され、2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)の保険料率は下記のとおりになります。事業主・労働者負担分のいずれも、1/1000ずつ上昇しています。
変更のタイミング
給与計算における雇用保険料の変更のタイミングは給与の締切日により判断し、2023年4月1日を含む給与の締切日から新しい保険料率で計算します。例えば、月末締・翌月20日払いの場合、4月末締・5月支給分から、当月15日締・当月末払いの場合、4月15日締・4月末支給分から変更となります。
2023年度社会保険料率(協会けんぽ)について
協会けんぽ(全国健康保険協会)を保険者とする社会保険料(健康保険・介護保険・厚生年金保険)は、2023年3月分(4月納付分)から改定されます。保険料は都道府県ごとに決定され、詳細は協会けんぽのホームページに掲載されています。
変更のタイミング
給与計算における社会保険料の変更のタイミングは、いつの支給分から保険料を控除しているかにより判断し、下記のとおりになります。(②のパターンの会社が多いかと思います。)
①社会保険料を当月支給の給与から控除している場合⇒2023年3月支給分の給与から適用
②社会保険料を翌月支給の給与から控除している場合⇒2023年4月支給分の給与から適用
社会保険労務士へご相談ください
雇用保険料や社会保険料の変更誤りは、所得税額の計算や毎月納付する保険料額との誤差への影響が生じます。
疑問や不明な点などございましたら、ぜひ社会保険労務士へご相談ください。